伝熱工学の勉強をしたいからおすすめの参考書を教えて!
こんな希望にお答えします。
当記事では、初学者におすすめの伝熱工学の参考書をランキング形式で6冊ご紹介します。
この記事を読めば、あなたに適した伝熱工学の参考書が見つかります。
大学で伝熱工学を学び、仕事でも伝熱計算をしてきました。
その経験をもとに分かりやすく解説します。
☑ 化学メーカー生産技術職(6年勤務)
☑ 工学修士(専攻:化学工学)
初学者におすすめの伝熱工学の参考書6選!
初学者におすすめの伝熱工学の参考書をランキング形式で6冊ご紹介します。
第1位 伝熱工学(JSMEテキストシリーズ)
伝熱工学の基礎を網羅することができる一冊。
JSME(日本機械学会)から工学部の標準テキストとして発行されているものであり、初学者でもわかりやすいように図表と例題が多く用いられています。
また、合計10名の教授が分担して各章を執筆しているため、すべての章において内容が充実しています。
さらに金額も低く抑えられており、コスパの良い教科書です。
私も10年ほど愛用しています。
迷った方はこの一冊を買っておけば間違いなしです。
さらに理解を深めたい方には、同シリーズの「演習 伝熱工学(JSMEテキストシリーズ)」もおすすめです。
出版社 | 出版社:日本機械学会(2005/4/1) |
ページ | 大型本:233ページ |
価格 | 価格:¥2,075 |
レベル | 初学者~中級者 |
結構、専門的な所まで網羅していて、値段もずいぶん安いので、絶 対に買って損は無い一冊です。
学会の発行物らしく、用語が日本語と英単語で併記してあり大変助かります。
第2位 例題でわかる伝熱工学
初学者が例題を解きながら現象を理解できる一冊。
項目ごとに例題がついているため手を動かしながら勉強することができます。
また、B5判135ページとコンパクトな中に伝熱工学の要点が凝縮されています。
伝熱工学の基礎を網羅はできませんが、初学者に必要十分な内容と感じます。
初学者や時間のない社会人におすすめの参考書です。
出版社 | 森北出版; 第2版 (2014/10/23) |
ページ | 単行本(ソフトカバー)144ページ |
価格 | ¥2,200 |
レベル | 初学者 |
これだけでは「伝熱工学」を完璧に習得するのは無理だと思いますが、初めて勉強してみようかなという人には分量もレベルもちょうどよかったです。
図解と例題でとても理解しやすいように構成されています。サクッと勉強することができました。
第3位 伝熱工学 新装第2版
基本的な考え方や計算方法が具体的にまとめられている一冊。
初学者でも無理なく読み進められるように、熱伝達や熱伝導などの基本を計算過程が省略することなく懇切丁寧に記載されいます。
150ページとコンパクトにまとめられいるため、伝熱工学の概要をサクッと学びたい社会人にもおすすめです。
出版社 | 森北出版; 新装第2版 (2018/10/31) |
ページ | 単行本(ソフトカバー)151ページ |
価格 | ¥2,200 |
レベル | 初学者 |
伝熱計算をやさしく学べます。入門として最適な本だと思います。
高専の教科書として使用していました。最初の一冊としては良いと思います。実践で使用する場合は他の参考書を併用することをお勧めします。
第4位 伝熱工学(機械工学選書)(JSMEテキストシリーズ)
伝熱工学を初めて学ぶ学生と若い技術者を対象に要点をまとめた一冊。
複雑な数式の展開などは避け、本質が理解しやすいように工夫されています。
初学者にもおすすめできますが、どちらかというと研究室や職場で困ったときに調べるといった用途に合っていると感じます。
出版社 | 裳華房 (1994/9/30) |
ページ | 単行本 281ページ |
価格 | ¥3,850 |
レベル | 初学者~中級者 |
現象のイメージを喚起させる説明や図が豊富で、数式の意味もしっかりと記述がされています。学部の講義の参考書としてだけでなく、研究室での研究や現場での伝熱設計にもしっかり使えるテキストです。
基本的な事項から専門的なモデルまで幅広いモデルが載っているためとても重宝しています。実用レベルで力を発揮する参考書です。
第5位 演習 伝熱工学(JSMEテキストシリーズ)
伝熱工学 (JSMEテキストシリーズ)の例題と練習問題を充実させた問題集。
伝熱工学 (JSMEテキストシリーズ)と内容がリンクしているため、併用すると効率よく勉強できます。
基本的な問題からやや複雑な問題まで、各章の理解度を確認することができる内容となっています。
出版社 | 日本機械学会 (2008/4/1) |
ページ | 162ページ |
価格 | ¥1,885 |
レベル | 初学者~中級者 |
広い分野を基礎から圧程度の実用レベルまでカバーしているのにこの薄さ、図の多さ、価格は素晴らしいです。
伝熱工学 (JSMEテキストシリーズ)と合わせて購入しました。演習で理解が深められ、実践的な計算にも役立ちそうです。
第6位 伝熱工学資料
実用計算のためのハンドブック的一冊。
基礎から実践的な計算式まで332ページに渡り記述されています。
レベルは中級者以上が対象であり、伝熱計算で困ったときに開くといった使い方が適しています。
職場に置いておきたい一冊です。
出版社 | 日本機械学会; 改訂第5版 |
ページ | 大型本 332ページ |
価格 | ¥14,300 |
レベル | 中級者~上級者 |
ページ数との兼ね合いで説明は簡潔になっているので、ある程度伝熱工学の知識がある方向けの書籍です。
これから熱設計を始める方は、ハンドブックとして一冊購入しておくと仕事が捗ると思います。
まとめ
初学者におすすめの伝熱工学の参考書をランキング形式でご紹介しました。
自分に適した参考書は見つかりましたか?
参考書で伝熱工学を体系的に学び、知識と技術力を1ランクアップしましょう。
また、伝熱工学をより深く理解するために必要な学問が流体力学です。
伝熱工学と合わせて流体力学も身に着けておくことをおすすめします。
初学者におすすめの流体力学の参考書7選!